キャッチャー

野球に関する指導をする場合、高校生と社会人では指導の仕方もかなり変わることになります。社会人の場合は自分で考えて野球をすることができるため、どちらかといえば自主性というものを重視し、練習の内容などもある程度選手に任せるようになりますが、高校生の場合はすべてを任せるわけにはいきません。もちろん、自主性を重んじることや自分で考えることなどもありますが、高校生の場合は自己管理がまだまだ甘い部分もあるため、その部分の指導というものも必要になっていきます。

技術面に関しても高校生と社会人では全然違います。そもそも若いうちは線が細く、野球をする上での体力というものに多くの選手が不安を抱えています。基礎的な練習としていかにスタミナをつけさせるかが大事であり、その意義を説明し、練習の意図を分からせるということも必要になります。その点、社会人はスタミナもある程度あり、後は木製バットでもパワーが出るようにするために筋力トレーニングを重ねるといったメニューの調整が求められます。

言うこと自体はさほど変わらないものの、年齢による違いがあります。そのため、この年代では教え方がうまいとされた人が別の年代では全くうまくいかないということもよくある話です。

女性野球ファン

プロ野球のスカウト

グローブ ボール

高校生ですが、大事なのはやはり伸びしろということになります。どんなに甲子園で活躍したスターであっても、入団させてすぐにプロで活躍してもらおうと考えるスカウトはいません。18歳で入団し、5年後ぐらいに一軍で戦力になれればいいという考えで見ていることがほとんどです。

学生の段階では技術や体力が整っていなくても、プロで5年鍛えたら物になるという観点でチェックを行っているのです。

実際、各球団に毎年何人か出てくる期待の若手というのは、数年前にドラフト下位で指名された高校生ということが少なくありません。

社会人選手に対してはどんな点を注目しているのかというと、現時点でプロとして通用する力があるかどうかが基本になります。現時点で野球は下手だけど、プロで鍛えたらうまくなるかもといった観点で見ることはまずありません。

また、即戦力を探すということは、現時点でチームに足りないポジションの選手を探すということになります。そのため、いくら大物の即戦力候補であっても、チームの補強ポイントに合致しないのであれば指名を見送ることになります。

ダイビングキャッチ