ピッチャー

プロ野球のドラフト制度は1巡目での重複があった場合は抽選によって獲得交渉権を決めて2巡目以降はシーズンの順位によってウェーバーで選手を指名して交渉権を決めていきます。

現在では選手側が球団を自由に決められる制度はありませんが、2007年までは自由獲得枠という選手側が球団を選べる制度がありました。
2004年までは各球団一年に2人まで自由獲得枠で選手を獲得できる権利がありました。2004年以降は枠が1つになって2007年を最後に自由獲得枠は撤廃されました。

自由獲得枠が縮小されて撤廃されるまでの経緯は2004年に当時大学生の選手に複数の球団が事前に金銭のやり取りをしていた問題が発覚しました。それを受けて自由獲得枠の撤廃の議論がされて2004年の問題が発覚後は自由獲得枠を完全に廃止するのではなく、枠を減らして不正な金銭授受が発生しないように注意喚起が改めてされました。

しかし2007年に再びアマチュア選手に対する不正な金銭授受が発覚してプロ野球界で大きな問題となりました。結果的に2007年の問題発覚後に度重なる不正なスカウト行為を防止する為に自由獲得枠を廃止する事をNPBは決定してその後選手側の意思で球団を決められる制度は一切なくなりました。


ドラフト問題

球場

ドラフト候補選手に裏金を提供していた球団は巨人・横浜・阪神・広島です。

巨人は2003年12月から約7カ月にわたり、食事代や交通費、小遣いなどの名目で総額200万円を渡していることがわかっています。横浜は2003年12月から2004年5月までの間に約60万円を渡しています。

さらに、横浜は事件発覚の当初は現金を渡していないと虚偽の報告をしているのです。

阪神は2003年12月から2004年3月までの間に約25万円を渡しています。阪神もまた事件当初は現金を渡したことを否定しています。しかし、最終的には現金を渡したことを認めているのです。この事件により、巨人は渡辺恒雄オーナーと堀川吉則会長が引責辞任しています。

横浜も砂原幸雄オーナーが、阪神は久万俊二郎オーナーが辞任しています。一方で広島も金銭授受が発覚したのだが、支払った金額は交通費数千円とのことで松田元オーナーは適正な額との考えを示し辞任していないです。

そして、裏金問題の渦中の人である一場靖弘氏は楽天に入団しているのです。これが一場事件の全容となっています。
ある意味、一場選手は被害者で可哀そうな感じもします。